最近のTOEIC Part7は、昔と比べると問題文が長くなり、選択肢も迷うものが増えてきている傾向があります。つまり難化しています。
これまでのPart7はシングルパッセージとダブルパッセージ(文章が2つあるタイプ、記事とメール文など)の2つで構成されていましたが、新形式に移行してからはトリプルパッセージ(文章が3つ)が追加されました。また新形式移行後は問題数が48問から54問へと増加しています。
昔は全問時間内に解けていたという人も新形式移行後は時間内に解き終わらない可能性があります。つまり今まで以上に速読力が求められているということになります。
もちろん速読力に加え、正確に読み解く力も求められます。「速読力」と「読解力」の両方を身につけなければ、Part7で高得点を出すのは難しいです。ここではその「速読力」と「読解力」を身につけるためのおすすめの問題集などを紹介していきたいと思います。
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最初の1冊におすすめ!
「TOEIC(R)テスト 究極のゼミ Part 7」
TOEIC講師であり、毎回TOECを受験しているヒロ前田さんが作ったPart7向けの問題集です。そもそもPart7ってどういう問題が出るの?というレベルの人から、何回かTOEICは受けたけどPart7の得点が上がらないというレベルの人まで、おすすめできる問題集です。
とても親切な解説がなされており、この1冊でPart7の解き方はほぼマスターできます。Part7で出る問題のタイプを分析しており、そのタイプごとの解き方まで書かれています。またダブルパッセージにも対応しているため、ダブルパッセージが苦手という方は是非一度やってみてください。ただ、新形式移行前の問題集のため、新形式で追加されたトリプルパッセージや文章の表現の意図を問う設問、一文が入る適切な位置を選ぶ設問などには対応していないので、そこは他の問題集で補う必要があります。
個人的には新形式対応版が出るのを心待ちしています。
気軽に、手軽にPart7の勉強をしたい人向け!
新TOEIC TEST 読解特急2 スピード強化編
いわゆる特急シリーズと呼ばれる問題集の1つで、Part7の問題を扱っているのがこの読解特急です。新書サイズのため、持ち運びが非常に楽です。電車内やカフェ、会社・学校などどこでもサッと出せて勉強ができます。ちょっとした空き時間に勉強をするというときにも最適です。文章が30題収録されており、1題につき設問は3つです。1日1題でもいいので毎日英語を読む習慣をつけておくといいです。
2010年の問題集のため、問題傾向が最近のTOEICとズレてきていますが、重要なのは速読力と読解力を身につけることなのであまり気にする必要はありません。
新TOEIC TEST 読解特急 5 ダブルパッセージ編
こちらも特急シリーズの1つ。同じく読解特急ですが、ダブルパッセージだけを扱った問題集となっています。ダブルパッセージが苦手という人は多いので、そんな方は是非一度手にとってみてはいかがでしょうか。特にダブルパッセージの解き方がいまいちよくわからないという方はこれで解き方をマスターしましょう。ダブルパッセージが20題収録されており、1題につき設問は5問、なので計100問となっています。進むにつれ文章が長くなり、難しくなっていきます。
トリプルパッセージ編が出るのを心待ちにしてます。
公式問題集に敵うものなし!
TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編
TOEICテストを作成しているETSが作っている公式の問題集です。これは新形式に対応している公式問題集なので、最近の問題傾向にも近く難易度も本番とそれほど変わらないです。本番と同等のクオリティのトリプルパッセージが解けるのは公式問題集以外にありません。TOEICを受ける前に必ず解いておきましょう。
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1
TOEICが新形式に移行し、更にTOEIC正式名称が「TOEIC Listening & Reading公開テスト」に改められてから初めて出た公式の問題集です。上の新形式問題対応編よりも後に出た問題集で、今一番新しい公式問題集となっています。こちらも新形式移行後に追加されたトリプルパッセージや新しいタイプの設問を解ける数少ない問題集の1つなので是非やっておきたいところです。
※2017年2月17日に「公式TOEIC Listening & Reading 問題集2」が新しく出ます。