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TOEIC Part7 ダブルパッセージの知っておきたい解き方やコツ!

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TOEICのPart7はシングルパッセージ(SP)、ダブルパッセージ(DP)、トリプルパッセージ(TP)の3つで構成されており、それぞれ問題数がSP29問、DP10問、TP15問となっています。

シングルパッセージは文書が1つしかないので、その1文書を読んで設問に答えるだけですが、ダブルとトリプルは文書が2つ、3つとなり、混乱してしまう方も多いのではないでしょうか?

ここでは主にダブルパッセージに焦点を当て、その解き方とちょっとしたコツなどについて解説していきたいと思います。

ダブルパッセージの特徴

文書が2つ

ダブルパッセージには文書が2つ用意されており、その2つの文書を読み、設問に答えなければなりません。そのため、シングルパッセージよりも文章量が多くなり難易度も上がります。2つの文書から読み取れる情報を関連付けながら解かなければいけないため、情報処理能力がより問われます。


(TOEIC サンプル問題より引用)

この問題であれば広告とEメール、2つの文書を読み設問に答えていきます。

設問は1題につき5問

ダブルパッセージは2文書1セットで設問は1セットにつき5問あります。基本的には設問は文書の並び順に対応しているため、1問目はほぼ間違いなく1つ目の文書に関係する問題となっています。なので3問目、4問目は2つ目の文書に関する問題である確率が高いです。

両方の文書の情報を関連付けて答えを出す問題が1つ必ずあるのも特徴の1つです。(後述)

 

ダブルパッセージの解き方・コツ

初めに1問目の設問を読もう

まず初めに、設問の1問目に目を通してから文書を読み始めましょう。設問は5問あるため、最初に全てを読んでも頭に残りにくいです。なので初めに1問目だけを読むのがおすすめです。

上にも書いた通り、1問目はほぼ間違いなく1つ目の文書から答えを導き出せます。答えがわかったらすぐにマークしてしまいましょう。

1問目が解けたら次は2問目の設問に目を通してから文書の続きを読み始めます。

つまり

  1. 設問に目を通す(1問だけ)
  2. 文書を読む
  3. 解答

※1に戻る

この流れを繰り返して5問を解いていきます。

設問の選択肢が短ければ先に読む

設問を読んだ際に、選択肢も一緒に読むべきなのかどうか、悩むかもしれません。

基本的には、4つの選択肢がそれぞれ短くて、簡単に記憶できそうであれば読んでしまいましょう。文章を読みながら選択肢と照合していき、正解を探ります。

もし選択肢がそれぞれ長かったという場合は無理をして読む必要はありません。読んでも記憶ができず、また読み直すことになる確率が高いです。選択肢が長い場合は設問にあるキーワードを基に文書を読み進め、正解の根拠となる部分を発見したら選択肢を読みます。

飛ばし読みは厳禁

文書が2つあるため、シングルパッセージよりも文章量が多くなり読むのに時間がかかります。「時間が惜しいから、重要そうなところだけ読もう」という考えに至る人もいるかもしれませんが、それは厳禁です。ダブルパッセージでは絶対に両文書ともに最後まできっちりと読みましょう

ダブルパッセージには両文書をしっかり読んでいないと解けない問題が必ず出題されます。飛ばし読みをしているとこの問題を解けない確率が高く、結局再び文書を読み直さなければいけなくなり、結果的に時間をロスしてしまいます。

なので、ダブルパッセージでは両文書全てに目を通しましょう。

シングルパッセージを後回しにするのも1つの手

Part5とPart6を解き終えた後、Part7のシングルパッセージにそのまま突入するのではなく、シングルパッセージは飛ばしてダブルパッセージ、トリプルパッセージから解くのも1つの手です。

DP・TPはシングルパッセージよりも解きにくく難しいです。最後まで残しておくと残り時間が気になり、問題に集中できないという人も多いのではないでしょうか?そんな状況だとより時間がかかったり、解答を間違えることもありえます。

そういった方は時間に余裕があるうちにDP・TPを解いてしまったほうがいいでしょう。シングルパッセージが最後に残りますが、DP・TPよりも解きやすい分、落ち着いて解答ができるはずです。

Part7は55分以上時間を確保しておこう

Part7は時間との戦いになります。最近では文章量も増え、難易度も難化したため、より時間的に厳しくなっています。

全ての問題を解くためには55分は時間が欲しいところです。つまりそのためにはPart5&6を20分以内に終えなければなりません。理想的な時間配分としてはPart5が10分以内、Part6が8分以内です。この時間配分でいけばPart7には57分当てることができます。

詳しくはこちらの記事に書いてあるので是非参考にして下さい!
TOEIC新形式リーディングセクションの時間配分について【Part5,6,7】

 

実際にサンプル問題を解いてみよう

TOEIC サンプル問題より

No. 176 According to the advertisement, why should customers visit the Business Audio Pro Web site?
(A) To hear voice samples
(B) To add a new phone number
(C) To submit a credit card payment
(D) To request recording equipment

No. 177 What is suggested about Business Audio Pro?
(A) It fills orders once a week.
(B) It advertises in the newspaper.
(C) It specializes in data-processing services.
(D) It has recently expanded its business.

No. 178 Who most likely is Ms. Annesly?
(A) An actor
(B) A script writer
(C) A sales associate
(D) A business owner

No. 179 What service does Ms. Annesly NOT request from Business Audio Pro?
(A) Professional voice talent
(B) On-hold messages
(C) Customized script writing
(D) Multilingual voice production

No. 180 What will Ms. Annesly most likely do within 24 hours?
(A) Meet with an actor
(B) Visit a recording studio
(C) Write a script
(D) Speak with a representative

最初の設問に目を通す

最初にすることは1問目の設問に目を通すことです。1問目では「Business Audio Pro Web siteをなぜ訪ねるべきなのか」という問題です。しかも、According to the advertisementとあるので1つ目の文書である広告を読めばいいということもわかります。

文書を読む

1問目を読んだら文書に移ります。読み進めていくと、

赤線が引いてある所に、Webサイトを訪ねるべき理由がしっかりと書いてあります。to hear examples of what what actor sounds like…とあるので、次は選択肢を見てみましょう

(A) To hear voice samples
(B) To add a new phone number
(C) To submit a credit card payment
(D) To request recording equipment

明らかに(A)「ボイスサンプルを聴くため」が文書の内容と一致するため、答えは(A)ということになります。

2問目の設問に目を通す→文書を読む

1問目が解けたら次は2問目の設問を読みましょう。2問目は「Business Audio Proについて示唆されていることは何か」という問題です。選択肢も一緒に読んでしまってもかまいません。このタイプの問題は文書全てに目を通さないと答えがわからないため、1つ目の文書を最後まで読みます。

1つ目の文書を読み終えた時点で、(再び)選択肢に目を通してみましょう。

しかし、選択肢を見てもまだ答えとなるものがわかりません。なので2つ目の文書を読み進めます。そうすると、2つ目の文書の冒頭に「I found your notice in the newspaper and wish to use your service for my data-processing and transcription business.」とあり、広告は新聞に出ていたということがわかります。

つまり2問目の答えは(B) It advertises in the newspaper. ということになります。2問目の時点で2つ目の文書に正解の根拠がある少し珍しい設問でした。

3問目の設問に目を通す→文書を読む

次は3問目の設問を読みましょう。そうすると「Ms. Anneslyは誰だと思われるか」と書かれています。2つ目のEメールのfrom:のところにMs. Anneslyとあるため、このメールはMs. Anneslyが書いたものとわかります。つまり2つ目の文書に答えがあります。選択肢もそれぞれ短いので見ておきましょう。

実はこの問題、先ほど読んだ箇所に答えがあります。「my data-processing and transcription business.」の部分においてマイビジネスと言っているため、この人は企業経営者であることがわかります。つまり答えは(D)の「A business owner」となります。

2問目とほぼ同じ箇所が正解の根拠となるこれまた珍しいタイプの問題でした。気がつかずに最後まで読んでしまう可能性も高いですが、それはそれで構いません。

4問目の設問に目を通す→文書を読む

3問目の時点で最後まで文書を読んでしまっている方もいるかもしれませんが、読んでいない方は先に設問を読んでから文書を読みましょう。4問目は「Ms. AnneslyがBusiness Audio Proに頼まないサービスは何か」という問題です。いわゆるNot型と呼ばれるタイプの問題であり、間違っている選択肢を選ばなければなりません。

下線部に「プロの人によるボイスレコード」「スクリプトを書いてもらう」「英語とスペイン語のメッセージの録音」の3つが書かれているため、4問目の答えは文書にはない(B)「On-hold messages」となります。

5問目を解く

最後に5問目の設問を読みましょう。すでに文書は全部読んでいますが、問題によってはまだ全てを読み終えてないかもしれないので、その場合は設問を読んだ後、文書を読みましょう。

5問目は「24時間以内にMs. Anneslyがするであろうことは何か」という問題です。設問のwithin 24 hoursを見た時点で1つ目の文書に同じwithin 24 hoursがあったことを思い出しましょう。

1つ目の文書を見て見ると「A represetative call you within 24 hours」とあり、メールでの問い合わせ後24時間以内に担当者が電話をしてくるということが書かれています。

つまりMs. Anneslyはこのメールを書いた後、24時間以内に担当者から電話を貰うことになるため、正解は(D)の「Speak with a representative」ということとなります。

この問題は両文書の情報を関連付けて解くタイプの問題です。1つ目の文書をしっかり最後まで読んでいないと解けない問題なので、ダブルパッセージでは両文書ともに最後まで目を通すことを心がけましょう。

 

Part7のおすすめの問題集はこちらの記事に詳しく書いたので参考にして下さい。
TOEIC Part7攻略法!おすすめの問題集はこれだ!







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