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TOEICは新形式になってどう変わった?変更点まとめ!

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2016年5月からTOEICは新形式へと移行し、出題形式が一部変更されました。

そこでここでは、新形式になったTOEICが具体的にどう変わったのか主な変更点と、問題を解くに当たって必要とされる能力についてまとめました。

新形式になってからまだTOEICを受験していない方などは是非参考にしてください!

 

Part1の変更点

設問数が減る

写真描写問題であるPart1の変更点は設問数が10問から6問へと減っただけであり、出題形式に変更はありません。

 

Part2の変更点

設問数が減る

応答問題であるPart2も設問数が30問から25問へと減少しました。

省略形や言いよどみが用いられる

質問文と応答文で”gonna”(going to)や”wanna”(want to)といった省略形が用いられるようになりました。またUmmm…やWell…といった言いよどみが用いられるようになりました。

 

Part3の変更点

会話数・設問数が増える

会話問題であるPart3では会話数が10会話から13会話へと、設問数が30問から39問へと増えました。Part1と2で問題数が減った分、Part3では問題数が増えたということになります。

3者間の会話が追加される

旧形式では2人による会話だけが使われていましたが、新形式からは3人による会話が追加されます。3人による会話問題の場合、問題番号のコールの際に”with three speakers”という文言が入ります。

省略形・短縮形が用いられる・言いよどみや言い直しの頻度の上昇

会話において省略形や短縮形(will not→won’tなど)が用いられるようになります。Yes, in a minute.のような不完全な文による表現も含まれるようになります。また言いよどみや言い直しの出現頻度がこれまでよりも高くなります

図や表を見て答える設問の追加

会話の情報と、問題冊子に印刷された図や表を関連付けながら答える設問が追加されます。

会話内の発言の意図を問う設問の追加

会話の中での発言の意図を問う問題が追加されます。

例(TOEIC公式 サンプル問題より)

Why does the woman say, “I can’t believe it”?
(A) She strongly disagrees.
(B) She would like an explanation.
(C) She feels disappointed.
(D) She is happily surprised.

「なぜ◯◯は××と言ったのか?」や「◯◯はどういう意図で××と言ったのか?」といったタイプの設問が追加されます。

 

Part4の変更点

省略形・短縮形・文の一部の使用・言いよどみや言い直しの頻度上昇

Part3と同じく省略形・短縮形・不完全な文による表現が用いられるようになります。また言いよどみや言い直しの出現頻度がこれまでよりも高くなります。

図や表を見て答える設問の追加

こちらもPart3と同じくトークの内容と、問題冊子に印刷されている図や表を関連付けて答える設問が追加されます。

トーク内の発言の意図を問う設問の追加

トーク内での発言の意図を問う設問が追加されます。

例(TOEIC公式 サンプル問題より)

What does the man mean when he says, “Here’s the thing”?
(A) He will demonstrate a product.
(B) He has forgotten a word.
(C) He has found what he was looking for.
(D) He will introduce a point to consider.

 

Part5の変更点

設問数が減る

短文穴埋め問題のPart5は、設問数が40問から30問へと減少します。出題形式に変更はありません。

 

Part6の変更点

設問数が増える

長文穴埋め問題のPart6では設問数が12問から16問へと増加します。文書の数は4つのまま変わりませんが、1つの文書につく設問が3問から4問へと増えます。

文選択問題の追加

文書内の空欄に適切な文を一文を選ぶ問題が追加されます。これまでは語句を挿入する問題だけでしたが、新形式からは文を挿入する問題も出てくるようになりました。

詳しくはPart6サンプル問題をご覧ください。

 

Part7の変更点

シングルパッセージ(SP)の設問数が増える

読解問題であるPart7では1つの文書を読み設問に答えるシングルパッセージ(SP)の設問数が9文書28問から10文書29問へと増えます。

トリプルパッセージ(TP)の追加

旧形式ではPart7はシングルパッセージとダブルパッセージの2つで構成されていましたが、新形式からは3つの文書を読んで設問に答えるトリプルパッセージ(TP)が追加されます。

ダブルパッセージが2組10問、トリプルパッセージが3組15問の構成となります(いずれも1組5問ずつ出題)。シングルパッセージと合わせると合計で54問となります。

テキストメッセージ、チャット形式の文書の追加

テキストメッセージやオンラインチャット形式で複数名がやり取りを行う文書が加わるようになりました。

例(TOEIC公式 サンプル問題より引用)

書き手の意図を問う設問の追加

文書中の一文の書き手の意図を問う設問が追加されます。文書の流れから、指定の文がどういう意味を持つのかを問われる設問です。

位置選択問題の追加

文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ問題が追加されます。

詳しくはサンプル問題をご覧ください。

 

新形式で問われる能力

リスニングセクション

新形式移行後のリスニングセクションでは、会話やトークの流れの理解がより問われるようになったと言えます。特に意図問題の導入により文脈を読み取る力がより必要となるでしょう。

なぜこの人はこんなことを言ったのか、その発言にはどういった意図が込められているのか、それらを文脈から理解し、答えなければいけません。これまでは設問を先読みし、答えになるであろう箇所をピンポイントに聞きとれば正解に辿り着けましたが、これからは会話・トーク全体の流れを理解できるようにならないと高得点を狙うのは難しいと思います。

また、3人による会話や図や表を使った設問が追加されるため、情報量が増えます。その増えた情報をそれぞれ関連付けながら問題を解いていく必要があるため、情報処理能力もこれまでより必要となります。

リスニングセクションは全体的にテクニックで解ける問題が少なくなった印象です。つまり、より本質的な、実用的なリスニング能力が問われることになったと言えます。

リーディングセクション

リーディングセクションではPart7の問題数の増加、トリプルパッセージの追加などにより、全体的に英文量が増えています。更に意図問題や位置選択問題も新しく加わり、解くのに時間がかかる問題が増えました。

リスニングと同様に文脈を理解できているかが正解の鍵を握るといった問題が増えたため、今まで以上に「文章を正確に読み解く力」が問われます。それに加え読解スピードもこれまでよりもあげていかないと厳しいと思われます。

旧形式では時間内に全問解き終えていたという人も新形式では解き終わらないということもありえるため、時間管理はこれまで以上にシビアに行いましょう。新形式対応の公式問題集などを使って時間管理の練習をしておくのがおすすめです。







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